嫌さについて

さて、今日が一つの山場ですが。

逆に考えるまでもなく、落ちちゃってもいいさと思って行くことにする。

そもそも、就職したいわけでもないのに何でこんなに手汗脇汗出さなきゃいけないのか。これのために一年頑張ってきた、というようなことは何もないのに。

 

今までの人生でこれはというものが何もないから自分に自信が持てず、ここで落っこちると、またもやそののっぺりとしてただ過ぎていくだけの無意味の薄曇りの渦に落とされるのが怖い。

怖いというよりは、例の、漠然とした嫌さ、というのが近いかもしれない。積もり積もるとやがて身動きが取れなくなってしまう、あの嫌さ。

それに対抗する手段を僕も少しは発達させてきた気もしなくもないが、全然そんなこともない気もする。

 

思うに、本質的にはその「嫌な気持ち」は「正しい」。

嫌な気持ちが出るシチュエーションに至っている時点でそれが嫌なのはどうしたって避けようがないし、もちろん嫌な気持ちを振り払って行動する割り切りも大事だが、その割り切りはどう頑張っても嫌な人生の一コマであって、嫌なものであることには変わりない。

それよりはむしろ、その嫌なシチュエーションに至らないよう、あなたのその優秀な頭脳を使って準備する方が大事だと思う。

しかしそのうまいこと準備する、というところに困難を抱えているのがあなたたち/われわれであって、それが生きることの困難さの要因の一つだと思う。

 

うーん、しかし嫌なことにならないように計画を持って臨む、と言うのが正しい処方箋なのか?

月から金まで休むともう相当嫌なことになる、これは事実。

そうならないために月曜も火曜も水曜も、木曜も金曜も、朝起きて嫌だなあという気持ちを抱きつつ毎日勤める/務める/努める。

それがいい方法なのか?

 

分からない。今は、よく分からない。

僕が月から金までちゃんと仕事をしたことが一度たりともないから。

 

何にせよ、今日はただこの自分を重そうに抱えて、どうにか体を電車に乗せて会場まで運んでいくしかない。

 

しかし、それで、来週の月曜からは少しの「嫌だなあ」を抱えて努めることができるのか?

今日をとりあえずやり過ごして、例の、明日から頑張る方式でいいのか?というと、それはダメな気がする。

今日の時点で「明日から頑張る」のその明日への伏線は張っておかなければならない気がする。

その方法は分からないけれど、とりあえず明日のことを考えていれば、今日はやり過ごせそうな気はする。

 

圧迫でも何でも、外的なものは何であれ、自分自身の内側から湧き出るあの、蝕む嫌さに比べればクソみたいなものにすぎない。

健闘を祈る。