はいオナ禁断念。
しかし行為の後に理屈をこねるならば、誰かがどこかで言っていた通り、射精欲とセックスしたいという欲望とは必ずしも一致するとは限らないと思う。
確かにさきほど射精はした。
したことはしたが、別にセックスする妄想で射精したわけではない。
オナニーをセックスの準備としてしかとらえず、また一段低いものと見る旧弊な考えはそろそろ捨てたほうがいいのではないだろうか。


などと、オナニーをセックスと同等以上と見る新たな価値を提案してみてはいるものの、実際は心の底で「でも実際セックスのほうが上だろう」みたいに筆者も読者も思っているわけで。
本田透が純粋な二次元の世界に移行しよう(大意)と言ったときも、みんな「まあネタだけどね」くらいに思っていたはず。
既にある価値を転倒させようなんてのは難しいんだろうなと思う。


現代アートに関する文章を英語の講義で読んでいるのです。
まあ概論的な本ゆえにあまり詳しくはないので、僕も知識はあまりないのですが。
美術館や収集家に独占されたアート、伝統的な絵画や彫刻に縛られたアート、から脱出しようと多くのアーティストがいろいろなことを試みたわけですが、未だに多くの人々は、「たしかに現代アートも面白いかもしれない。しかし、そういった現代アートは深みや美の追求という面で言えば何百年も残ってきた古典的な芸術にはかなわないと思う。やはり、真の芸術はやはり美術館に飾られているような絵画やクラシック音楽だ」と思っているわけで。