今日は某所で開かれた某ゲームの大会(何のイベントか分かっても言わないでいただけるとありがたい)に参加してきました。
最初に参加した卓は、僕を含めた5人のほとんどが初心者で、ルールの説明を受けながらのプレイだったのだが、ゲームが終わってから他の人に「みなさんは普段どこでプレイされているんですか?」と聞かれ、僕が「いえ、別にサークルとか入ってないんで特にどこかでプレイしてるというわけではないんですけど」などと間抜けな返答を、ちゃんと伝わってるのか怪しい日本語でしていると、その4人のうち1人が「僕たち4人は家とかで……」などと言っていて、久しぶりにどん底に突き落とされるような衝撃を味わった。
え……家で?
意味がわからない。
10代〜20代(僕の観測によれば10代後半)の若者(男3人女1人)が家で集まってボードゲームするとか何それ。
ひぐらしの「部活」か。
そもそも、僕の場合、小学校の頃はともかく、中学以降は友達の家に遊びに行ったりすること自体、まあ3ヶ月〜半年に1回程度、それもごく親しい友人に限られるわけなんですけれども、女の子を含む4人でボードゲームとか、完全にsnegだし、羨ましい。
羨ましい。
まったく羨ましい。
だいたい、女の子と、その人を含めた複数人で家に呼べる程度の友達関係にどうやったらなれるのか、完全に想像がつかない。
中世ドイツの農民の暮らしと同程度に想像がつかない(←世界史未履修なので←単なる個人的未履修の感もあるが)。
しかも、どうでもいいかもしれませんが付け足して述べさせていただくと、その女の子が僭越ながら私のまあ俗にいうところのど真ん中ストライクすぎなのであって、其は如何程かと申しますと、宝くじで10万円が当たったらテンパって求婚してしまう程度でしょうかね。
うん。


しかも痛々しさを増すことには、僕が上述のように「いえ、別にサークルとか入ってないんで特にどこかでプレイしてるというわけではないんですけど」などと間抜けな返答をしたときのテンションが、「いやちょっと僕たち初対面だけど1ゲーム通じてちょっと知り合いっぽくなったよね」的テンションだったものだからいたたまれない。
このコミュニケーション苦手感ありありの僕が「ワタシタチトモダチネ?」みたいなテンションを勘違って出してるまさにその一方、こちとら家で普段からやってますよっていう。
やはりコミュニケーションに関して一番虚しくなるのは、相手との共通了解を前提として発信していた信号が、実は相手の共通の了解がとれておらず、行き先を失って中空へとかき消えてしまう瞬間なのであって、女の子が絡んでいるとその虚しさが当社比10倍程度。
つまりまあこちらは初対面ですよね仲良くしてくださいねオーラを出していたのに(このオーラを出すのには、結構精神力を消費する)、向こうのオーラは「なんか一人知らない人がいるな」程度だったという。
この、初対面ですよね仲良くしてくださいねオーラというのは、出すのにも結構精神力を消費するが、本当に初対面の場合、相手側にも、こちら側とどう関係を樹立していいかわからない、という一種の弱みがあるために、このオーラを互いに出し合うことによって仮の関係を樹立し、共通の利益を得ようという共通の目的があることによってその精神力消費に見合うだけの意義を持つが、今回の場合それがまったくなかったという虚しさ。
この女の子も、もし一人で参加しており知り合いなどが特にいなかったとすれば、僕としても、流石に会話するなどという高レベルな行為は不可能だろうが、いくつか同じゲームに参加して、ちょっと「よく会いますね」というようなオーラを漂わせる程度のことはできたかもしれないが、今回は向こうにそのような初対面モードの雰囲気の用意が、彼女にとってのいつもの仲間の存在によってまったくなかったために、実際この後いくつかのゲームを彼女含むグループと一緒にプレイしたにもかかわらず、マイケル・フェルプスの金メダルのように鉄板だった(時事ネタ)。


しかし上述のような気分に至っていながらも、諦めの悪いことに、そのグループの人たちと、別のゲームをしたあとにある別の人が「じゃあそろそろ休憩にしようか」と言ったときには、「食事にしませんか?」みたいな感じでそのグループの人の食事に同行させてもらおうかと思ったが、あまりそういう空気が向こうから感じられなかったので断念した。
その後、そのグループの人たちが食事をその場ではとらずにそのまま帰ったようだと知ったときには再び虚しい気分になった。


まあこのように書くと僕がそのグループの人たちにストーキングしていたみたいだけど、まあそういうわけではない。
ていうか別に初対面なんだし知り合いになれなかったからと言って特に虚しくないだろ、と思うかもしれないが、普段は女の子の存在を無視することで精神の平衡を保ってるので、眼前に示されると脆い。
帰りに夜道を一人で歩いてる時は相当やばい。
あとまあ、僕ではない、もう少し普通にコミュニケーションできる人でも、そのくらいの虚しさは抱えて生きてるだろ、という意見もあるが、しかし女の子とデートの1つでもした思い出があればなんとか耐えられるのではないか。


とか何とか色々言いつつ、結局は、「彼女できたことない」というただその一点だけをルサンチマンの拠り所にしている。
完全な弱者を演じられないでいる。
「僕はこんなに弱いんだ」日記を書くとうっかり気づいてしまうのは、自分はそこまで弱くない、悪くない、恵まれている、ということ。
結局、どの人も程度の差こそあれこんな感じで生きていくしかないのかも。
努力が足りないだけだろ、という意見に対しては、毎度のことながらただただ反省しかない。
しかし、ボードゲームと同じで、結局はバランスなのであって、資源を集めることに全力を尽くすと同時に金を集めることに全力を尽くすことはできない。
僕が諸ボードゲームに弱いのはこのバランスをとることの下手さによるのかもしれない。
まとまりがないが、今日はこのくらい。
2年前から進歩は特にない。