8年ぶりにグラビアアイドルの撮影会つき握手会というものに行った。
8年前はいわゆるレンズつきフィルムを買って参加したのだが、流石にそれは恥ずかしいので当日の直前にデジタルカメラ*1を購入して参戦。


やはりアイドルのイベントというのはいいな。
同好の士、というにはあまりに先輩すぎる方々と一緒に年端もいかない少女の水着姿を撮影するなんて、これは諧謔でなく言うのだが、美しすぎる人生の瞬間だ*2


肝心の撮影は、ボロボロだった。
形式は――おそらくこれはいわゆる「ソフマップイベント」などではよくある形式なのだと思うが――参加する客は2人ずつ90秒間の撮影タイムが与えられ、その間自由に撮影ができるというもの。手馴れた人を観察していると、ある程度ポーズの要求なども許されるようだ。ただし、2人での撮影でありアイドルを独占できるわけではないので、手馴れた2人組(もちろんランダムにその場でセットアップされるのであって「好きなもの同士2人組を作る」というのではないが)は、交互にシャッターを切る、というのが非常にスムーズに行われていた。また、そうすることによって、アイドルも交互に視線を向ければよいので、撮られやすくなっている。
僕はというと、ポーズの要求なんてできるわけもなく、シャッターを切るので精一杯。また、アイドルがもう一人の参加者に視線を向けてるときにシャッターを切ってしまった写真も何枚かある。
写真は全く心得がないのでどう下手なのかもよくわからないが、少なくともボケている写真もあり、またアップにしすぎだったり構図がおかしいのがある。ただ、数枚は、まぁまぁよく撮れているな、というものもある。


今後の教訓とすべき事柄を自分用のメモを兼ねて記しておくと、

  • バッテリーの充電は済ませてこなければいけない。

今回は撮影会開始1時間前にデジタルカメラを購入するというスケジュールだったのでまぁ例外的ではあるが。
じっくりカメラの説明書を読もうと思って喫茶店のルノワールに入ったら、バッテリーを充電しなければならないということを完全に失念していたことに気づいて焦ったが、幸いにもルノワールという高級店を選んでいたおかげで席にコンセントが備えられており、それで短時間ながら充電することができたのはよかった。が、無論、今後こういう機会があれば十分に充電してこなければならない。

  • イベントでは1列目に座れ。

イベントの流れとしては店外に整理番号順に並ぶ(これが結構な晒しプレイである)
→係員に連れられてぞろぞろ階段を登って会場に
→座席にはご自由にお座りください
となっていて、会場では自由に席に座ることができるようになっている。僕は2列目の中央に陣取ったのだが、やはり1列目に座るべきだった。
というのは、まず何といっても、1列目の方がステージ*3がよく見える、というのがひとつ。
また、玄人というか手馴れた人は、1列目に座ることが多い*4ので、撮影タイムで玄人とペアになれる可能性が高まる。そうすれば、玄人のシャッターを切るタイミングにあわせてシャッターが切りやすいし、また、その人が色々なポーズを要求してくれればその恩恵に与ることができそうである、ということがある。
やはり何事も上手い人とやるのが上達のためには重要だと思う。

  • 会話のネタは普段から用意しておけ

これは、5年前に行われた(個人史的には)伝説の非モテ会合で、人生の先輩から教わったモテの、というか人間関係の重要なテクニックであるが、やはり、アイドルイベントでも重要である。
というのは、このような小規模なイベントだと握手するときなどに多少アイドルと会話する時間があるので、その際に円滑かつキモくない会話をするために、これが重要になってくるのである。
玄人たちは、キモくないかどうかはさておき、何やら会話を繰り広げているらしく、さすがであった。キモくないかどうかはさておき。
僕は(現場では最若手である場合が多いと思うので)「タメ語感」を出しつつ、女の子を喜ばせられるような会話をしたいところではあるが、そもそも女の子と会話したことがほぼないのでなかなか難しい。人間、ただでものをもらえるのは変なものでない限りだいたい嬉しい(と思う)ので、とりあえずプレゼントを持っていくのはひとつの手ではある。

  • よくあるポーズ

ポーズの要求といっても、あまり無茶なものや、標準的でないものはモデルが戸惑うので避けるべきだと思われる。
実際に現場で玄人たちが要求していた、定番と思われるポーズを覚えている限り書いておく。

    • 前かがみ
    • ビキニの紐を持って胸を肘で寄せる感じ

どう指示するのかわからないけど。

    • 振り向き

やはりこのポーズは、体をねじることになり、体のラインを表現できるのでなかなかよいと思う。

    • 壁に手を当てる

ポーズとしては振り向きに近い。
エロい。

    • 膝立ち
    • 四つんばい

手はグーにして床に触れるだけだけって感じ。

    • 窓際(?)に腰掛ける
    • 腰掛けた状態から片脚を上げて窓枠に乗せる

挑発的な感じ。
エロい。

    • ピース
    • ダブルピース
    • ハルヒアッカンベー
    • ねこの手

なるほど。


まぁそんなところか。


あの空間は、最初にも書いた通り、美しいと言ってもいいくらい、独特な空間だと思う。
こう言うと陳腐な西洋人の日本論のようだけど、高度に様式化されている。
イベント司会の芸人と言い、参加者たちの撮影といい、2ショットチェキといい、握手とその前後の会話といい、あの寒空の下の待機列といい。
それによってある種の異常さが覆い隠されている。フーターズとかとは訳が違いますよ。
しかしそれでいてある意味純粋でもある。つまり、みんな抜くんでしょ?っていう。抜く前提の連帯(だと思う。違ったらすみません)。
でも、僕のようなコンパクトデジカメは当然ながら恥ずかしくなるくらいみんなプロフェッショナルで。
紳士という言葉がぴったりくる。
僕には、美しいとしか思えない。


しかし、そういう感想っていうのは所詮は外部の観察者の感想なんだよなー。
「日本好きの外国人」みたいなね。
しかし、最初はそれでいいや、とも思う。




とにかく、ハロプロのライブに最後に行って以来(「2004夏 ファーストコンサートツアー 〜Wスタンバイ!ダブルユー&ベリーズ工房!」かな?)のアイドルのイベントであった(もちろんハロプロのようなアイドルとグラビアアイドルは別なんだけど)。
とある、極度のサディストで風俗で嬢に「金を出すから指の骨を折らせてくれ」と頼んでいるという噂のある俳優が「愛さなければ幸せはない」と言っていたが、アイドルの現場ってやっぱり幸せを感じられるなぁ、と思った。

*1:ちなみにこれ→http://www.amazon.co.jp/%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9-COOLPIX-%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%94%E3%82%AF%E3%82%B9-%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89-S8200RD/dp/B005IVICK6/

*2:美しすぎる、というのは、最近盛んに宣伝しているどっかのケータイ(ソーシャル?)ゲームの宣伝文句からいただいた。

*3:と言っても教壇くらいの高さだが

*4:観察していたところによると1列目と最後列が玄人度が高そうだった