すごいモテる(らしい)人物が、卒業アルバムで「嫌いなもの」として「女」を挙げていて不快になった。
あと、PTA会報の生徒の父親の座談会(読むのも生徒の親なのだからひどいオナニー企画ですね)で「男子校」というテーマについて、なんか「共学校に行ってても彼女がいない人はいない」だの「学校にいる間は邪念が入らなくていい」だの「学校のネームバリューを活かしてそれなりにうまくやってるんじゃないか」だの言っているのを見たりして不快になった。


特に最後の意見の的外れぶりには呆れるね。
仮に学校のネームバリューなんてのが活かせるならうちの学校より少なく見積もって30倍は良い学校としての認知度が高い(大学は学校ではないというツッコミはおいておく)東大生はみんなモテモテだろ(いや実は東大生はみんなモテモテなのかもしれないが、もしそうであるとすれば東大に行ければうれしいので、東大生が実際にモテるにしろモテないにしろ僕は利得を得られる)。




さてここでやや話は飛んで、今の世の中で制度上男女が区別されているものとして思いつくものを挙げてみると、

  • トイレ・風呂・更衣室
  • 小学校のとき女子だけ集められる授業
  • 相撲の土俵・大峰山等の女人禁制
  • 天皇の跡継ぎ
  • 男子校・女子校



等があるわけだが、その区別の根拠について考えてみる。
まず1番めについては異性の裸、つまり性的な事柄についてのタブー。
2番めは、その授業を受けたことがないので知らないのですが、月経の処理の仕方でも教わるのでしょうか。まあそれを男には聞かせるわけにはいかない、という一種のタブーでしょうか。
3番め・4番めは「伝統」とその一言しかないかと。
5番めは……何なんだろう。特徴ある校風・学校の伝統とかそのへんでしょうか。


まあどの男女区別にせよ、タブーだの伝統だの言うが合理的な根拠はないですね。
まあ1番め・2番めは人々の道徳観(裸を異性に晒してはいけない・性的なことがらを異性の前で話してはいけない)にわりと一致するのでまあ首肯できなくもない。
しかし3番め・4番め・5番めの根拠は人を納得させるだけの説得力はないと思う。
少なくとも僕は納得できない。


社会はほぼ同数の男性と女性から成り立っているにも関わらず、12歳から18歳という極めて人格形成に重要(らしい。)な時期をその社会の半分を占める種類の人間から隔絶して過ごさせようというのだから、かなり強力な根拠が必要だと思うが。




もちろん、私立学校であれば何を教えてもいいっぽい(cf.○価高校)ので結局主張は尻切れとんぼなのだが、僕が親だったら絶対に子どもは共学校に入れるし、男子校や女子校も本当によい人材を育てようとするなら共学にすべきだと思います。