今、竜王戦が熱いです。
挑戦者の羽生名人が3連勝したときは、4タテも覚悟しましたが、第4局では、渡辺玉が寄っていそうな形から、打ち歩詰めで逃れるというきわどい勝ち方で渡辺竜王が1勝を返し、第5局では、矢倉で攻め続けて制勝し、現在渡辺竜王2勝3敗の状態で、来週10・11日の第6局を待っている状態です。


今、友人とちょっとした賭け(「一時の娯楽に供する物」)をしているので、渡辺竜王には頑張って欲しいです。
この七番勝負、渡辺竜王有利と僕が判断した理由としては、1つには、羽生名人が、今期よく勝っているとは言え、内容がそれほどよくないものも見受けられ、調子としてはあまりよくないのではないか、と思ったこと、次に、渡辺竜王は羽生名人に対して相性がいいのではないかと思っていること、一番大きいのが、渡辺竜王が今まで最強の相手を何度も竜王戦七番勝負で破ってきているという実績に対する信頼があることです。
渡辺竜王が羽生名人に対して相性がいいと思っている、というのはどういうことかというと、渡辺竜王の感覚重視の棋風(いや、もちろん相対的なものですが。佐藤棋王か誰かが、「渡辺竜王の優れているところは感覚」と言っていたような気がする)が、羽生名人に対して有利に働くのではないか、ということです。なぜそのように考えるか、というのは、まあこれはこじつけみたいなものなのですが、佐藤・森内が羽生名人に対して苦しい勝負を強いられているのに比べて、深浦王将は羽生名人に相性がいいように見受けられ、どちらかと言えば渡辺竜王は佐藤・森内よりは深浦に近いかな、ということです。まあど素人の適当な発言なのでこれはあまり気にしないで下さい。


というわけで渡辺竜王防衛と予想していたにも関わらず、3連敗で少し不安になりましたが、2連勝でほぼ互角に戻ったのはよかったです。谷川九段も「気分的にはほぼ互角」と言っていましたし。
第4局はある程度勝つだろうと思っていた(羽生名人は、連勝した後は少し緩む(緩める?)ことがあるような気がするので)のですが、第5局で、攻め続けて有利を保って勝ちきったのは大きかったと思います。これで将棋界初の「3連敗後の4連勝」も現実のものとして見えてきたと思います。


次の第6局ですが、ここが天王山になるでしょうね(誰が見てもそう判断すると思いますが)。
かなり適当な予想ですが、第6局は、羽生名人が勝つ場合は、圧勝になると思います。そして、もし渡辺竜王が勝つようなことがあれば、その時は第7局も渡辺竜王が勝ち、防衛だと思います。
まず、第6局の「羽生名人が勝つなら圧勝」というのは、望外の2連勝によって、「そろそろ負けるのでは?」というような感情が渡辺竜王の中に無意識に生まれる可能性があると考えるからです。
サイコロを連続で振る場合は、6が連続10回出たとしても、サイコロは記憶を持たないので、次に6が出る確率は相変わらず6分の1ですが、人間は「記憶を持つ」ので、「そろそろ……」という考えが、無意識のうちに生まれてしまいがちではないかと思うからです。
あと、第6局は渡辺竜王が後手番だから、ということもあります。
次に、「もし第6局に渡辺竜王が勝った場合、渡辺防衛」というのは、まあこれは完全に願望です。妄想です。
「ここまできてそのラストハイが中でないわけがない…!」ということです。


以上述べてきましたが、すべて根拠なしの適当な予想なので、信用しないで下さい。
前期、A級順位戦の予想を途中からこっそりやっていましたが、的中率6割3分くらいでしたし。




ところで、話が飛びますが、相居飛車は素人なのでよくわからないのですが、第2局・第5局の矢倉戦は、ともに、1日目が終了した段階で、後手の方がやや指しづらいように感じました。これが後手の辛さなのでしょうか。




あと、渡辺竜王の奥さんのブログ妻の小言で、第4局開始前日にこのようなエントリがアップされ、一部で話題を呼びました。
これについて、女流棋士の室田伊緒女流初段が、「将来こんな奥さんになりたいです笑」とコメントした(http://kics.jugem.jp/?eid=1033)のも、ごく一部で有名ですが、僕も、『妻の小言』のあのエントリにはぐっと来ました。
ぐっと来た、というのは、来た、ということです。ぐっと。


↑この日記、一度間違えて消去してしまい、もう一度書く羽目になってしまいました。
その場編集モードでの編集だと、自動でバックアップがとられ、便利なようなので、これからはその場編集モードを利用しようと思います。