樽板の高さが揃っていない場合、水は1番低い板の高さまでしか入れられない、これと同様に植物(敷衍しては他の生物についても)も必要な栄養素のうち、最も足りていない栄養素の量で全体が規定されるという、リービッヒの樽という有名な説明用の図がある(https://en.m.wikipedia.org/wiki/Liebig%27s_law_of_the_minimum)が、それと同じで(と言っても単なる比喩ですが)何かを成すにあたり必要とされる人間の能力も、重要な一点が欠けていると、プロジェクトの形成不全となりそもそも完了までこぎつけられなかったり、低い評価に終わったりする。

失礼な評価になってしまうが、将棋の宮田敦史六段とかも、藤井聡太二冠と同じくらい素晴らしい将棋に関する認知能力があるものと素人目には思えるが、「序盤中盤終盤隙がない」とまではいかずともある程度バランスよく力を発揮することが求められ、かつ体力など番外の要素もある中、どこかの要素が欠けていると勝ち続けることは難しい将棋界で、今のところはタイトルなどに結びついていないところである(しかし素晴らしい棋書を出すなど活躍されていると思う)。

この樽板の低い部分に対処するために、がんばって最低限の能力を身につける・なんだかんだ迂回する・他の人に助けてもらうなどの手段がある。(どれがいいとは今の未熟な自分からはただちには言えない)