Being ok((ネタバレ)モンスターズ・ユニバーシティより)

マイクたちが所属するフラタニティがokの頭文字を持つoozma kappaである意味(もちろん、創作上の意味ということ)がずっとよくわかっていなかった。
"ok"というのはポジティブな意味を持つワードだから、マイクやメンバーたちのポジティブな姿勢を暗示したフラタニティ名なのかな?くらいしか思いつかなかった。

しかし、印象的な終盤のシーンのセリフについて考えていてこの疑問が氷解した。

I'm ok just being ok

これはマイクが夢破れて、来たのと同じバスでまさにキャンパスを去ろうとする間際、サリーに言うセリフである。
もちろんこれはダブルミーニングで、okであることでokだ、というのとoozma kappaでいられてokだ、という2つが含意されている。
直前のセリフは、"I think it's time I leave the greatness to other monsters."「すごいやつであることは他のモンスターに譲るよ」というもの。

さて、非ネイティブかつ和製英語にもなっている"ok"というワードの解釈をいったん保留しておいて、文脈からこの文の意味を逆算すると、"I'm ok just being ok"は
(偉大であることを譲ってしまって)平凡さで満足するよ
としか解釈しえない。

そう、"ok"って万事順調、優れている、素晴らしい、という意味ではなく、その含意はせいぜい平凡な合格点、ギリギリセーフ、凡庸さでしかないのだ。
はっきり言ってしまえば、ややネガティヴな響きさえあるワードなのだ。

実際、New Oxford American Dictionaryの釈義では、okは

satisfactory but not exceptionally or especially good

とされている。はっきり、「素晴らしいというわけではない」と定義されているのだ。

というわけで、落ちこぼれの(として序盤現れる)oozma kappaの面々が属するフラタニティの略称として、平々凡々、取り立てて優れたところがない"ok"という名称は実にぴったり来るものであったのである*1

*1:正確に言えば、"ok"でも褒めすぎなくらい、「出来損ない」として描かれていたと思うが