http://c-kom.homeip.net/review/blog/archives/2006/08/post_288.html
これは少し前の人気エントリだ。
要約すると、ネットの発達によって、マスコミによる煽動が機能しなくなっている、という話である。
その具体例は「ボクシングの亀田」・「ゲド戦記」の盛り上がらなさおよび、「時をかける少女」・「ハルヒ」の盛り上がりだそうだ。
読んだときにはなるほど、と思ったものだったが、少し怪しい気もする。
もし、本当に、マスコミの煽動が機能しなくなって、人々がマスコミを信用しなくなっているとすれば、24時間テレビなどという、マスコミによる作り物のキャンペーンの最たるものは、人気を得られないはずだと思う。
しかし、今年の24時間テレビの平均視聴率は(24時間テレビ史上)歴代2位だったそうである*1。
また、亀田の件だって、何だかんだ言って亀田の世界タイトル戦だってかなりの高視聴率を記録していた*2。
ゲド戦記だって興行収入ランキングではずっと高い順位を保っている*3。
これらの結果を見る限りでは、未だマスコミの煽動力は衰えていない、と思われる。
まあ、「実際コンテンツが優れている」と思う人が多いから多くの人が見ているのだ、と言う可能性も否定できないのだが*4。
私の感覚なので怪しいのだが、ネットの普及などによってマスコミを信じなくなっている層と、依然としてマスコミによって流されてしまう層が分離してるんじゃないの?
*1:http://www.sanspo.com/geino/top/gt200608/gt2006082912.html
*2:http://www.nikkansports.com/entertainment/f-et-tp0-20060803-70110.html
*3:http://movie.goo.ne.jp/ranking/boxoffice/index.html
*4:しかし、映画の場合はコンテンツの良し悪しを見る前に判断するのは難しいので、マスコミの力の要素が大きいだろうと思う