米澤穂信作品の探偵役は論理がなっとらん、論理が」と思っていたので、そのことを無理やり「青春」と絡めて米澤作品を論じる原稿をサークルの会誌のために書いているのだが(落ちるかも)、思えばミステリの探偵役の、犯人を決定するロジックってみんなこんなもんだった気もする……
ミステリの探偵にとってのいちばんの推理の根拠は、天才たる自分の、これが真実だという直観なのでは?という気がする。
まあちゃんと調べてないけど。
まあ「そのトリック以外に現象を説明する手段がない」という解の一意性に関しては、証明なしに認めてもいいと思うけど……


名探偵コナンでよく、犯人が「証拠はあるのか、証拠は!?」と言ったとき、(毛利の声の)コナンはよく「どこそこを調べればあなたの指紋がべったりと残されているはずですよ!」というような証拠を提示するように思われる。
指紋があるかどうかはまだ確認してないのかい。
つまりコナンにとっては、「証拠」というのは、自分の説が正しいか確かめる手段ではなく、犯人を追い詰めるための道具に過ぎず、自分の説の正しさは、始めから疑う余地もないというわけだ。