大した顛末ではないが、個人的には色々面白かったことと、誰かの役に立つ可能性もあることから、記録として残しておく。
要約
最初は空港の自販機で
EEの100GB 40ポンド 1ヶ月間(その他国内通話・テキスト無制限など付帯)
の(プリペイド)SIMカードを購入。
これで電話番号も得られる。
(iPhoneは日本であらかじめSIMロックを解除(←キャリアに連絡してオンラインで完結)してある)
3週間くらい過ぎた頃、当該電話番号にEEから月額契約への変更を勧める電話がかかってくる。
悪くない条件だったので契約。支払いは現地口座(自分の場合monzo)から毎月引き落とし(direct debit)。
月25GB、国内通話・テキスト無制限で月額〇〇ポンドの2年契約。
値段は相当お安かったが、全員に適用される条件ではないかもしれないので、念のため伏せておく。
プリペイドで毎月必要な分だけ買っていく(top-upという)ことも可能だけど、
月額契約だとまとめて契約する必要がある代わりにお安く済む、ただし現地銀行口座が必要、という感じなのかな?
事実認識間違っていたらごめんなさい。
自分がした契約のことしか知らないので、イギリス携帯契約事情に関しては他の情報源を参照していただきたい。
教訓
・お得なオファーは逃さずゲットしよう。
・おかしいと思ったらクレームは入れよう。
・契約書やスタッフとのやりとりはスクショでもなんでも、ちゃんと保存しよう。
・店員さんやスタッフと雑談したりして仲よくしよう。
上記に至る経緯をだらだら
空港にて
空港に降り立った瞬間に、空港の手荷物受取所にある自動販売機でEEのSIMカードを買う。
やはり現代人として一瞬であってもオフラインに放り出されるのは不安ですから。
EEにした理由は、飛行機で前の席に座っていたイギリス人と日本人と思しき人たちの会話で、「携帯キャリア?詳しくないけど、自分はEEにしてるよ!」とイギリス人が言っていたから。
100GBで40ポンド。
100GBもあれば2,3ヶ月持つかな〜と思ってこれにしたが、後でよくよく読むと30日限りのデータ量だった…
自動販売機だと詳しい条件を見られないので注意。ちゃんと先に進むと有人の販売所もある。
人生何事もそうだが焦って決断するとよくないので、最初に目についたSIM販売所を親だと思ってインプリンティングされて脊髄反射で買うのはやめよう!
月額契約に
その後3週間が過ぎ、「現地銀行口座もできたしそろそろ月額契約に買えるかな〜」などとぼんやり思いつつも特に何もしていなかった矢先、携帯電話に着信が。
出てみると携帯キャリア(EE)の人が、月額契約に変えませんか?というオファーの電話だった。
自分はまだリスニング力に不安があり、一部聞き取れていない部分もあるが、なんとか色々会話。
(最初に"I'm not very good at English, so could you speak a bit slowly?"と言っておいたら、ある程度ゆっくり喋ってくれた。(←それでも一部は聞き取れず))
詐欺か?という不安も抱えつつも、「まぁクレカ番号を聞かれたらその時点で警戒すればいいか〜」という感じで応対。
正直日本だったら、「何か情報があったらメールに送っといてください、それを見て適当に判断します!」とガチャ切りするところだが、この電話口でしか出てこないオファーがあるかもしれないので、聞いていくことにした。(←結局それでよかった)
途中、SMS(テキスト)で送られてきたリンクを通じて、画面共有セッションなどで契約書など読まされる。
念のため契約書をダウンロードしておく。
冒頭の「要約」に書いたとおり、結構お安いいいプランなので契約することに。
おそらくそういうマニュアルになっているから、ということもあるのだろうが、
事務作業を待っている間、向こうから話しかけてきてくれて雑談に。
もちろん社交辞令もあるだろうが、イギリスに来てから色んな人とする雑談で、「日本から来ました」というと、たいがいみんな日本好きだと言ってくれるし、「日本に行ったことあるよ!」という話も割りと頻繁に出てくる。
ありがたい限りで、自分もイギリスの日々の暮らしで周りの人に親切にするとか恩返しすると同時に、仮に社交辞令でも「あなたの国のここが好きだよ」とか言えるべきなので、いろんな国のことを知らなければと思わされる。
そうこうしているうちに契約終わり。
契約違うか?
念のために契約書送るね〜と言っていたので、メールに送られてきた契約の確認書類を見ると
「5GB 20ポンド」プラン
となっており愕然。
ん?25GB〇〇ポンドと全然違うじゃん!
しかし、先程画面共有セッションでダウンロードしていた契約書(←これと、メールに送られてきた確認書類と、どちらが正式な書類なのかはよくわからないが)を見ると、たしかに「25GB〇〇ポンド」となっている。
ダウンロードしといてよかった。
さっそくヘルプデスク的なところでクレームを入れる。
昨今の企業にありがちなように、メールアドレスはなく、チャットでのやりとり。
(wai)すまん、契約全然違うんだが?
(staff)そうなん?こっちの記録でも5GBってなってるけど?
(wai)いや、ダウンロードした契約書あるんよ。
(staff)じゃあそのスクショ送ってくれる?メールアドレスはこちらで。
eeとは何の関係もないドメインの、スタッフの個人メアドっぽい雰囲気のアドレスを貼られる。
ゆるいなぁ。
(staff)確かに25GBって書いてあるね。じゃ、20GB追加しとくわ〜ポチポチッとな♪
(wai)すまん、個人アカウントの情報見るとまだ反映されてないんだけど、本当に反映されるんよね?(不安)
(staff)for sure追加されますので!(やや怒)ほならね〜
という感じのやりとり。
プランの変更とかじゃなくて、データ量の追加とかでいいんか?
しかもこのやりとり全体がチャットでのやりとりだから書面とか残ってないけど…ええんか?
結論
色々心配したが、翌日にはちゃんと25GBになっていた。
そして色々眺めていて分かったのだが、
ベースのプラン自体は「5GB 20ポンド」で、それにadd-onという形で特約が色々つく形のようだった。
自分の特約は、
・月20GBデータ量追加
・月◯ポンド割引
・月30%割引
・EU圏のローミングは日額2.29ポンド
・Wi-Fi coverage boost*1
となっていた。
たぶんこの特約としてデータ量を追加したり割引したりする形式は、(クレーム対応としての臨時的な対応ではなく)テレアポの時点で意図されていたものだと思われる。
というのは、月◯ポンド割引と月30%割引を含めることで月〇〇ポンドという電話で聞かされた料金と一致するから。
つまり、電話であったオファーは、こういう特約込みのオファーだと思われる。
確かに、メールで届いた契約の確認書類にも、1個目のデータ量追加以外の4条件については記載されていた。
(しかし、今見返しても月20GB追加の特約はメールには記載されていないので、これを含めていなかったのはやはり先方のミスであったと思われる。)
おそらく、「こういう条件です」とプランの正規の条件としてwebサイトなどに公開したものだけでキチッとやるよりも、現場の判断で色々特約をつけたりなんたりで調整するやり方なのだろうなと。
その方が臨機応変に対応できたりする利点があるのだろうと。
まぁそれならそれでいいけど、その特約を本当はちゃんと正式な契約書として書き下したものが欲しいけどね。
いやEE的にはそうするつもりだったのだろう(上記のとおり、メールで送られてきた確認書類には、データ量以外の割引については特約についても記載されていたので)が、データ量に係る特約の漏れがあった件について、クレーム処理の現場の処理の中でちょちょいっと済まされてしまい改めて契約書を発行し直していないから、将来なにかの拍子にデータ量が5GBに減らされたとしても、「いや契約書にそうあるでしょ」と言われてしまうのが少し怖い。
まぁでもそんなものかな〜と思ってとりあえずこの件は一件落着。
上の「教訓」にも書いたが、「あれ?なんかサービスが事前に言ってたのと違うぞ?」ってことはイギリスでは日本よりも高頻度で起きるっぽいから、堂々とクレームしていくことが大事と思われる。
別に向こうもそれを自然なことと捉えているので、「うるさいクレーマーだと思われたらどうしよう」などと気にしない。
たいがい親切に対応してもらえる。
「TOEICあるある」みたいなやつで、「TOEIC世界、遅延やキャンセル、トラブル起こりすぎ〜」というネタがあるけど、それは日本の高品質のサービスを当たり前と思っているからそう思うのであって、あれは現実に即した舞台設定であったし、またそういうときこそ英語でコミュニケーションが求められるので、練習の題材としても適切なものであったのだな、と今更ながら思うなど(TOEICの勉強したことないが…)。