National Gallearyで前期ルネサンスの祭壇画など

自分は地図を直観的な思考だけで読み解くのが苦手なので*1National Galleryでまだ全然行ったことない地下のエリアがあることに気がついて行ってみた。

Lorenzo Monaco, The Coronation of the Virgin
Lorenzo Monaco | The Coronation of the Virgin | NG1897 | National Gallery, London
Lorenzo Monaco | Adoring Saints: Left Main Tier Panel | NG215 | National Gallery, London
Lorenzo Monaco | Adoring Saints: Right Main Tier Panel | NG216 | National Gallery, London
(三連祭壇画(triptych)です)
色とりどりの服が鮮やかで美しい。
ルネサンスには属さないのかな?
でも人物の表情には硬さとかはあるけど人間らしさも感じられ、美しい作品と思った。
天使の羽もきれい。

Sassettaの一連の作品
Sassetta (active by 1427; died 1450) | National Gallery, London
Saint Francis and the Poor Knight, and Francis's Visionではなんか空飛ぶお城が描かれてるし、なんかすごい。
ある種のちのシュルレアリスムの作品みたい。
Sasettaは前期ルネサンス

Fra Filippo Lippi, The Annunciation
Fra Filippo Lippi | The Annunciation | NG666 | National Gallery, London
マリアの謙譲の姿勢と、大天使ガブリエルの気品がある姿が優美で美しい。

Sandro Botticelli, The Adoration of the Kings
Sandro Botticelli | The Adoration of the Kings | NG1033 | National Gallery, London
ボッティチェリのこんな作品があるとは知らなかった。
大胆な構図と遠近法が印象的。
個人的に聖母子や聖人が小さく描写されている作品が好き。
右の方の3色の馬は、それぞれ色も違うがうやうやしくお辞儀しているようにも見え、それぞれの人種を代表する3人として描かれることも多い東方三博士に呼応しているのか?と思った。
なお、こちらの高階, 絵里加. <東方三博士の礼拝>図像における異邦人表現. 人文學報 2011, 100: 13-32によれば、このように三博士が異人種を代表する者たちとして表象されるようになったのは14-15世紀にかけて定着したものであるとのこと。
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/148035/1/100_13.pdf


他にも色々気になったのがあるんですが、書いてると無限に時間が飛んでくのでこのへんで。

*1:右に行って、次に左、とか論理的に思考した上で進むべき方向を表現することはできるが…