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告発は不正ではない

三浦九段の件に関して、将棋連盟が十分な証拠なしに三浦九段の対局を禁じたのは拙速で不透明でおかしな判断だったと思うが、だからと言って疑惑があるから調査してくれと連盟に促した渡辺竜王が叩かれている*1意味がわからない。

不正があると信じた人なら誰しも自分が人生をかけているタイトル戦の前に明確化を要求するのは当然のことであり、そのこと自体になんら不正な点はない。

渡辺竜王が「十分証拠がない状態にも関わらず三浦九段の出場停止を求めて連盟がそれに迎合した」とか「証拠もないのに公然と誹謗中傷した」というならそれは問題だが、公開されている情報ではそのようなことはなく、渡辺竜王は対応を求め、処分を決めたのはあくまで連盟であるし、連盟はもちろん拙速な処分を行わずに三浦九段の名誉を守った形で対応をすることもできた。
不適切な処分についての責任は連盟にあるのに、告発者の渡辺竜王が巻き込まれているのはおかしな話だ。
例えば野球で審判の判断が誤っていると思った監督が抗議した結果ビデオ判定が行われることになり、ビデオを精査した結果、監督の抗議は誤っており、やはり審判の判断が正しかったときに、監督を叩くようなものだ。監督は自分が正しいと信じる行為をルールの範囲内で行っただけであるのに。

「いや、連盟の判断に竜王という最上位のタイトル保持者の意向は反映されているだろう」という反論もありうるが、それこそ三浦九段のカンニング疑惑と同じくらい証拠がない話である。ただの勘ぐりにすぎない。
「三浦九段をただの勘ぐりに基づいて誹謗中傷すべきではない」ということを理解できる同じ人がなぜ渡辺竜王相手に同じことをしてはいけないということが理解できないのか。
三浦九段がカンニングをしていたと責められるべきではないのと同じくらい、渡辺竜王が(誤っていたにせよ正しかったにせよ)告発のことで叩かれるべきではない。

*1:いや、どこで叩かれているのかせいぜい「便所の落書き」くらいしか将棋の話をしている場所を知らないのでよくわからないが、少なくともどこかのブログでそのような主張を公然としている人がいたので、叩いている人は一人以上はいるようだ