20230910

今日こそ朝出るぞと思うが結局昼出る。(朝食の量が多かったのもある)
昼飯を大学で食べようかと思うが売店休み(そりゃそうか)。それにしても勉強スペースが確保されてるのは素晴らしい。学期が始まったら席確保に苦労することもあるかも?
大英博物館の方に向かいながら昼飯を求めて適当に散歩する。近くの公園で店主に店名の由来を聞きたいがためにラテを買うことになり、節約中の身なのでやや痛みを覚えるが、雑談でき、スタンプカードももらえ、カフェインで頭も冴えたのでよしとするか。
しかしロンドンは至る所にある街中のちょっとした公園がlovelyだね。
Googleマップで見つけた「西洋化されていない」という中華(西安)料理の店に。牛肉ビャンビャン面。うまいが、ビャンビャン面も日本でも何回か食べ、そろそろ「こんな感じか」って分かってきたかな。
その後もそぞろ歩きしながら博物館へ向かう。
「ここに誰々が住んでました」というプレートを見つけるのも収集要素って感じで楽しい。

大英博物館へ。
古代を中心に見る。アッシリアとか歴史が全然分かっていないが、これだけの文化的複雑さを持つ構造物を作り出した文明が過去にあってそれから一部を受け継ぎ大部分を忘却しながら今日のiPhoneとかがある世界まで繋がっていること、そしてそれらが何の因果かかつての大英帝国のパワーによってロンドンに集められて一覧に供されていること、に何とも言えない感慨を覚える。
写真はアッシリア王の前に積まれた首。

日本ゾーンも見る。
近代以降について、日本の博物館だったら日本の近代化とその後の戦争、というような流れの展示になりそうだが、近代以降も相変わらずいかにも日本的な展示品が多く、まるで日本は近代化などしなかったかのような展示ではないか、という点が少し気になる。近代化=西洋化はどこの国も同じだから、日本的な要素だけを抜き出して展示する、ということかもしれないが…
しかしたとえば海軍検定褒章の皿
www.britishmuseum.org
(画像はないがぐぐると同じような品が骨董品屋とかにたくさんある)とかの盛り上げ加工は日本伝統の技法というわけでもなさそうで、まさに和洋折衷のものであり、また目的としても近代的な日本海軍において士気を高めるためのものであったのだからまさに近代的であり軍国主義的でもあり、また当時の日本の植民地を含めた領土が「守るべき領土」として強調して示されていることから植民地主義的でもある、文化的に複雑な展示物ではある。
ということで外国人の考えるいかにもな「ニッポン的」なものばかりを展示しているわけでもなく、近代化を成し遂げ、その後軍国主義に走ってしまった日本、というものも意識されてはいるのだろうなと。
ただ、展示のストーリーとしてはその点は見えにくいかもしれない。
しかし、大英博物館はもしかすると「展示品に語らせる」という主義で、あまり博物館側でストーリーを用意しすぎないようにしているのだろうか?
その辺の展示のポリシーとかもう少し調べてみたいところ。

最後に駆け抜けるように見た、contemporaryなliving and dyingもよかった。
www.britishmuseum.org
特にCradle to Graveは個人の人生と医療保険的観点が組み合わされており興味深かった。
(参考:‘Cradle to Grave’, In Sickness and in Health « Pharmacopoeia »

古代と日本くらいしかまだ見られていないが面白かった。
帰りにショップでvery short introductionシリーズを3冊購入。

帰りにシャーロック・ホームズ博物館の前を通過。また、16日から入る寮も下見。なかなか落ち着いててよさそうなところですね。寮での暮らしをイメージする。